3/19/2013

[レギュレーション] 2013FEVHOTS™装備規定

車両規定

1. 排気量その他による開催クラス区分は以下の通りとする。
AC9クラス:
・空冷4サイクル単気筒、メイカー出荷時排気量147cc以下
・フロントホイール19インチ以下/リアホイール14インチ以上
AC15クラス:
・空冷4サイクル単気筒、メイカー出荷時排気量148cc以上250cc以下
・水冷4サイクル単気筒、メイカー出荷時排気量150cc以下
・2サイクル単気筒、メイカー出荷時排気量100cc以下
・フロントホイール19インチ以下/リアホイール17インチ以上
オープンクラス: ※オートパーククワのみ
・最大気筒数2気筒以下、メイカー出荷時排気量245cc以上
・フロントホイール19インチ以下/リアホイール18インチ以上

2. エンジン
a. 全クラスとも排気量、圧縮比、吸気系統、その他の仕様変更は参加者各自の良識の範囲内で可能とする。
b. スーパーチャージド、ターボチャージドに類する一切の過給器の使用を禁止する。
c. オイルドレンボルト、フィラーキャップ、オイルフィルター部など、車両破損時にオイルを放出する可能性のある箇所へのセーフティーワイヤリングをしなければならない
d. プライマリードライブ式エンジンはカバーによってその可動部が覆われていなければならない。

3. エキゾーストシステム
a. エキゾーストパイプとサイレンサーは強固に接続され、エンジンおよびフレームに直接、またはステーを介して確実にボルト止めされていなければならない。
b. すべてのエキゾーストシステムは有効な消音装置を備えた構造でなければならない。
c. エキゾーストシステム後端は、リアタイヤ外周の後端より後ろに位置してはならない。
d. 安全上の観点から、エキゾーストシステム各部に鋭利な箇所があってはならない。
e. サイレンサーは他の競技者の走行の妨げにならないよう配慮して取り付けなくてはならない。

4. 音量規制
a. 主催者は競技に参加するすべての車両に対し、状況に応じて適宜音量測定を行う場合がある。測定方法は各車両の最高回転数にて計測する2mMAX法に準拠する。著しく音量の大きい車両は以後の出走を許可しない場合がある。
b. 主催者は開催するトラックと開催日程により、目安となる音量上限値を事前に告知する場合がある。

5. 冷却水
a. 水冷エンジン車両において、最低200ccの容量をもつクーラントキャッチボトルの取り付けを強く推奨する。

6. フレーム
a. ひび割れや破損、欠損のあるフレームは使用できない。
b. メインスタンド、サイドスタンド、ミラー、キャリア、タンデムステップ、灯火類、公道走行用計器類など、ダートトラック走行に不要な装備はすべて取り外さなければならない。
c. スイングアーム下側に巻き込み防止のため、ドリブンスプロケットガードを取り付けなければならない。
d. リアアクスルアジャストボルト、リアブレーキロッドなどの先端部には、テープまたはラバーチューブで覆いをしなければならない。

7. サスペンション
a. 安全上の観点から、ダートトラック専用車両以外のモトクロス用レース車両、トレール車などで参加する場合、ダートトラック走行に最適化されたサスペンションモディファイを行うことを強く推奨する。

8. フットペグ
a. 左右のフットペグは水平から後ろ上方に45度以上可動する可倒式であること。
b. 左側フットペグの上面は左足のスキッドシューが不用意に滑らないよう、テープまたはラバーによって覆われていなければならない。

9. ハンドルバー/コントロールレバー
a. ひび割れや破損のあるハンドルバーは使用できない。
b. 左右非対称形状のハンドルバーは使用できない。
c. コントロールレバー端部は球状となっていなければならない。
d. すべての車両は、競技者が乗車してハンドルグリップを握った状態で、左右いずれかの手が無理なく届く範囲に有効なエンジンキルスイッチを装備していなければならない。
e. スロットルホルダーは、手を離した状態で確実にスロットル全閉となるよう機能しなければならない。
f. 安全上の観点から、すべてのハンドルバーエンドは鋭利であってはならない。

10. ハンドルストッパー
a. すべての車両のハンドルストッパーは、転倒時にフロントフォークがガソリンタンクなどに接触しないよう、確実に機能しなければならない。

11. ブレーキ
a. 競技がオーバル形式で行われる場合、すべての車両は有効なリアブレーキシステムを装備し、また、フロントブレーキシステムは完全に取り外されていなければならない。
b. 競技がT.T.形式(別途記載)で行われる場合、すべての車両は有効な前後ブレーキシステムを装備していなければならない。
c. 足で操作するリアブレーキペダルは車両の右側に位置していなければならない。

12. ホイール
a. すべての車両は、参加するクラスごとに規定されたサイズのホイールを装着していなければならない。
b. すべての車両は、19インチ以下のフロントホイールを使用しなければならない。
c. ホイールアクスル(車軸)は鉄製、または車両製造メイカー純正の素材でなければならない。

13. タイヤ
a. すべての車両は、ダートトラックコンペティションタイヤ、ダートトラックパターンの公道用タイヤ、グルービングされたロードタイヤなど、ダートトラック走行に適したタイヤを装着しなければならない。
b. すべての車両において、駆動輪にMXタイヤ、エンデューロタイヤ、パドルタイヤなどに分類される不整地走行用タイヤの使用を禁止する。公道走行可能なブロックタイヤであっても、最終的な出走可否は主催者によって判断される。
c. 安全上の観点から、路面状況に応じた空気圧の調整、溝の追加など、適切なタイヤマネジメントを行うことを強く推奨する。
d. どのような素材であっても、タイヤトレッド面にスパイク状の物体を追加することはできない。

14. 外装
a. テールカウル、ラジエターシュラウドを除く、一切の空力パーツを取り付けることはできない。
b. フロントナンバープレートは平面形状を基本とする。
c. パーツ飛散によるトラブルを防ぐため、すべての外装部品は確実に取り付けられなければならない。

15. フェンダー
a. リアフェンダーは、リアタイヤと接触することがないよう、十分なクリアランスをもって取り付けられていなければならない。
b. フロントタイヤを覆うダウンタイプのフロントフェンダーは巻き込み防止のため取り外さなければならない。
c. AC15クラス及びオープンクラスにおいて、アップタイプのフロントフェンダーは、走行中、あるいは転倒時に他車との無用な接触の危険性があるため、取り外すことを推奨する。
d. AC15クラス及びオープンクラスにおいて、アップタイプのフロントフェンダーを装着する場合は、スーパーモタード用など剛性のあるショートタイプを選択することを強く推奨する。メイカー純正品のショート加工は認めない。

16. ナンバーとナンバープレート
a. すべての競技車両は、外部から容易に判別できるナンバープレートを、フロント1枚と左右各1枚、計3枚取り付けなければならない。
b. フルサイズ車両のナンバープレートサイズは縦250mm、横280mm程度を基本とする。
c. AC9クラス車両のナンバープレートサイズは縦200mm、横250mm程度を基本とする。
d. ナンバープレートの素材は割れにくい樹脂製で長方形平面を基本とし、四隅は丸められていなければならない。
e. メイカー純正形状の外装で同等のスペースを確保できる場合は、それを使用することができる。
f. すべてのナンバーは主催者からの特別の許可がない限りは無地単色とする。
g. すべてのナンバーは外部から容易に判別できるよう、プレート内に可能な限り大きく掲示すること。
h. ナンバープレート背景色とナンバー色を以下のとおり指定する。
 (i.) 全クラスレギュラー : 白ベース - 黒ナンバー
 (ii.) ダートトラックレース出場経験が10戦に満たない参加者 : 白ベース - 赤ナンバー
 (iii.) 1985年以前に製造された車両 : 黒ベース - 白ナンバー (※推奨/任意)
i. 特定の参加者のみが使用可能なナンバーは以下のとおりとする。
 (i.) #1 : 前年度の当シリーズチャンピオン
 (ii.) #2 - #9 : 過去に当シリーズでチャンピオンを獲得した者、および主催者が特別に使用を許可した者
 (iii.) #1w - #5w : 前年度のField Dayシリーズ(広島)にてランキング1-5位を獲得した者
 (iv.) #6w...など末尾にwのつくナンバー : Field Dayシリーズ(広島)に参加し、同シリーズ主催者の指定する傷害保険にすでに加入しており、同地にて固定ナンバーをもつ者 (※任意のその他のナンバーを選択することも可)
j. その他の参加者の選択できるナンバーは、以下のとおりとする。
 (i.) #10 - #99
 (ii.) #10 - #99 に任意のアルファベット1文字(wを除く)を付け加えたもの
 (iii.) #2 - #9 に任意のアルファベット1文字(wを除く)を付け加えたもの
k. 3ケタのナンバーは視認性の観点から主催者が許可する特別の場合を除き使用を認めない。
l. 固定ナンバーは選手登録と保険の加入申請を行った先着順とし、すでに当該ナンバーが登録されている場合、英文字を付加するか他のナンバーに変更すること。
m. 翌年度の選手登録を主催者の指定する期間中に完了しなかった者は、その固定ナンバーを失う。
n. 視認性および美的観点から、各種カラーテープ類などで安直に取り繕われたナンバーの車両は出走を許可しない。
o. フロントナンバープレート上部は、シリーズタイトルロゴおよびタイトルスポンサーロゴの掲示用スペースとなる場合があるため、プレート上端から高さ50mmはベース色または文字色帯の空白とすること。

17. オンボードカメラ・タイム計測用GPSシステムなど
a. オンボードカメラは、走行中誤って脱落することなどのないよう、車両およびヘルメットなどに確実に取り付けられていると主催者が確認した場合のみ使用することができる。
b. オンボードカメラで撮影された画像は、公式PRなどに使用する場合、主催者から撮影者に対して無償での提供を要請する場合がある。
c. タイム計測用パーソナルGPSシステムなど、その他の付加的電子デバイスはその使用を一切認めない。使用が認められた場合はペナルティーの対象となる。


個人装備

1. ヘルメット
a. すべてのライダーはレーストラックを走行する場合、必ずヘルメットを正しく装着しなければならない。
b. ヘルメットは下記安全基準のいずれかに合致した、オンロード用またはオフロード用フルフェイスタイプのものでなければならない。
 i. BSI: 6658 Type A
 ii. USA: Snell M2010
 iii. United Nations: Regulation ECE 22.05P'
 iv. Japan: JIS 8133: 2007
c. 転倒時の迅速な救護活動のため、ヘルメットリムーバー(アシストフード)またはヘルメット緊急脱着システム付き内装の使用を強く推奨する。
d. すべてのライダーはレーストラックを走行する場合、シールドまたはゴーグルを使用しなければならない。レーシングスピードでの走行をスタートする時点において、そのいずれかを正しく装着した状態でなくてはならない。

2. ブーツ
a. つまさきからくるぶし以上を完全に覆う、オートバイ乗車用のものでなくてはならない。

3. ホットシュー
a. すべてのライダーはレーストラックを走行する場合、必ず左足にホットシュー(スキッドシュー/鉄スリッパ)を正しく装着していなければならない。
b. ホットシューはつまさきからかかとまでの足裏をすべて覆う形状でなければならない。
c. チタニウム製ホットシューは使用できない。
d. ホットシューには鋭利な部分があってはならない。
e. ホットシューは走行中に脱落することのないよう、シューストラップまたはビスなどで、左足ブーツに確実に固定していなければならない。

4. グローブ
a. すべてのライダーはレーストラックを走行する場合、必ず革製または合成繊維製のオートバイ乗車用グローブを装着していなければならない。

5. ライディングスーツ
a. すべてのライダーはレーストラックを走行する場合、革製またはケブラー製のライディングスーツ、またはモトクロスウェアを着ていなければならない。
b. 2ピーススーツを使用する場合、上下はファスナーなどによって連結されていなければならない。
c. モトクロスウェアを使用する場合、ジャージの裾はパンツの中に完全に入れなければならない。
d. モトクロスウェアを使用する場合、ジャージは手首までを覆う長袖でなければならない。半袖、3/4丈袖のものは使用できない。

6. プロテクター
a. すべてのライダーはレーストラックを走行する場合、膝、肘関節を保護するインナープロテクターを左右とも必ず装着しなければならない。
b. 市販のオートバイレース用脊椎プロテクターの使用を強く推奨する。
c. 市販のオートバイレース用胸部プロテクターの使用を強く推奨する。
d. アウタータイプのモトクロス用上衣ルーストプロテクターは、脊椎保護の目的を為さないため、単体でのその使用を推奨しない