[車両規定]
1. 排気量による開催クラス区分と基本仕様
a. FEVHOTS™での主たる開催クラスは全5クラスである。b. 以下5クラス外でのクラス新設・テスト運用の機会を希望する者は都度ごと主催者まで問い合わせのこと。
※国内公道仕様エンジンの基本定義: 国内で一般に流通し、遵法的にナンバー登録可能な車両のエンジン。ナンバー登録可能であっても一部の海外生産車など、レース専用エンジン同等とみなされる性能を持つものは主催者判断で除外する。
★ライトウェイトDTクラス★
- 空冷4サイクル単気筒、メイカー出荷時排気量174cc以下- 2サイクル単気筒/国内公道仕様エンジン、メイカー出荷時排気量80cc以下
- フロントホイール19インチ以下 / リアホイール14インチ以上
★ミドルウェイトDTクラス★
- 空冷4サイクル単気筒、メイカー出荷時排気量175cc以上250cc以下- 水冷4サイクル単気筒/レース専用エンジン、メイカー出荷時排気量150cc以下
- 水冷4サイクル単気筒/国内公道仕様エンジン、メイカー出荷時排気量250cc以下
- 2サイクル単気筒/レース専用エンジン、メイカー出荷時排気量100cc以下
- 空冷2サイクル単気筒/国内公道仕様エンジン、メイカー出荷時排気量81cc以上250cc以下
- 水冷2サイクル単気筒/国内公道仕様エンジン、メイカー出荷時排気量81cc以上230cc以下
- フロントホイール17インチ以上19インチ以下 / リアホイール17インチ以上
★オープンDTクラス★
- 最大気筒数2気筒以下、メイカー出荷時排気量245cc以上- フロントホイール19インチ/リアホイール18インチまたは19インチ
※前後19インチ/ダートトラックコンペティションタイヤの使用を強く推奨する。
★キッズ/ビジネス/ホリゾンタルDTクラス★ ※新設サポートクラス
- キッズ=15歳(中学生)以下 車両区分問わず- ビジネス=メイカー出荷時125cc以下のビジネスバイクカテゴリーの車両
- ホリゾンタル=水平シリンダーを有するメイカー出荷時125cc以下の車両
- 3カテゴリーともホイールサイズ不問
- 台数過多・特別の場合を除き3カテゴリー混走とする
★スーパーモトDTクラス★ ※新設サポートクラス
- 16.5インチまたは17インチホイールを前後輪に有するスーパーモト車両- メイカー出荷時245cc以上
- フロントタイヤには17インチダートトラックコンペティションタイヤまたはレーシングレインタイヤを使用すること
- リアタイヤにはレーシングレインタイヤを使用すること
- 安全上の観点から参加車両のタイヤグリップを一定のレベルに統一するため、一般オンロードタイヤへのグルービング追加工品の使用は認めない
- 初開催の本年は排気量・空冷/水冷・公道仕様車/レース専用車の区別なく混走とする
2. エンジン
a. 全クラスとも排気量、圧縮比、吸気系統、その他の仕様変更は競技参加者各自の良識の範囲内で可能とする。開催クラス区分はメイカー出荷時排気量を主たる規範とすることに留意。b. スーパーチャージド、ターボチャージドに類する一切の過給器の使用を禁止する。
c. オイルドレンボルト、フィラーキャップ、オイルフィルター部など、車両破損時にオイルを放出する可能性のある箇所へのセーフティーワイヤリングをしなければならない。
d. プライマリードライブ式エンジンはカバーによってその可動部が覆われていなければならない。
e. 安全上の観点から路面へのオイル飛散を防ぐため、クランクケースブリーザーのホースのみでの大気解放を禁止する。2017シーズンよりブローバイフィルターまたはキャッチタンクの装着を必須とする。
3. エキゾーストシステム
a. エキゾーストパイプとサイレンサーは強固に接続され、エンジンおよびフレームに直接、またはステーを介して確実にボルト止めされていなければならない。b. すべてのエキゾーストシステムは有効な消音機能を備えた構造でなければならない。
c. エキゾーストシステム後端は、リアタイヤ外周の後端より後ろに位置してはならない。
d. 安全上の観点から、エキゾーストシステム各部に鋭利な箇所があってはならない。
e. サイレンサーは他の競技者の走行の妨げにならないよう配慮して取り付けなくてはならない。
4. 音量規制
a. 主催者は競技に参加するすべての車両に対し、状況に応じて適宜音量測定を行う。測定方法は各車両の最高回転数にて計測する2mMAX法に準拠する。著しく音量の大きい車両は以後の出走を許可しない場合がある。b. オープンDTクラス/スーパーモトDTクラス参加の車両は本年開幕戦より以下いずれかの音量対策を施すこと
(i)メイカー出荷時の純正サイレンサー使用
(ii)2mMAX法でメイカー純正同等の音量レベルと確認できる社外サイレンサー
(iii)RS600D/ROTAXなど排気量450cc超の車両は、2010年以降の各メイカー450ccモトクロスレーサーの純正サイレンサーを使用すること
c. 主催者は開催するトラックと開催日程により、目安となる音量上限値を事前に告知する場合がある。
d. 上記事前告知のない場合は競技参加者各自の良識の範疇で適宜調整すること。
5. 冷却水
a. 水冷エンジン車両において、ハードパック路面でのオーバーヒート車両からの冷却水漏洩による自他の無用の転倒を未然に防ぐため、2017シーズンより以下いずれかの装備・使用を必須とする。(i)沸点の高い無水クーラントの使用。
(ii)クーラントキャッチボトル(最低200ccの容量をもつもの)の取り付け。
※当シリーズオフィシャルパートナー各社にそれぞれサポートアイテムあり。詳細は主催者まで問い合わせのこと。
6. フレーム
a. ひび割れや破損、欠損のあるフレームは使用できない。b. メインスタンド、サイドスタンド、ミラー、キャリア、タンデムステップ、灯火類、公道走行用計器類など、ダートトラック走行に不要な装備はすべて取り外さなければならない。
c. スイングアーム下側に巻き込み防止のため、ドリブンスプロケットガード(シャークフィン)を必ず取り付けなければならない。
d. リアアクスルアジャストボルト、リアブレーキロッドなどの先端部には、テープまたはラバーチューブで覆いをしなければならない。
7. サスペンション
a. ダートトラック専用車両以外のモトクロス用レース車両、トレール車などをモディファイして参加する場合、安全上の観点から、ダートトラック走行に最適化されたサスペンションモディファイを行うことを強く推奨する。8. フットペグ
a. 左右のフットペグは水平から後ろ上方に45度以上可動する可倒式であること。b. 左側フットペグの上面は左足のスキッドシューが不用意に滑らないよう、テープまたはラバーによって覆われていなければならない。
9. ハンドルバー/コントロールレバー
a. ひび割れや破損のあるハンドルバーは使用できない。b. 転倒による曲がりの範疇を逸脱した左右非対称形状のハンドルバーは使用できない。
c. コントロールレバー端部は球状となっていなければならない。
d. すべての車両は、競技参加者が乗車してハンドルグリップを握った状態で、左右いずれかの手が無理なく届く範囲に有効なエンジンキルスイッチを装備していなければならない。
e. スロットルホルダーは、手を離した状態で確実にスロットル全閉となるよう機能しなければならない。
f. 安全上の観点から、すべてのハンドルバーエンドは鋭利であってはならない。
10. ハンドルストッパー
a. すべての車両のハンドルストッパーは、転倒時・フルカウンター等での最大舵角時に、フロントフォークがガソリンタンクなどに接触することのないよう、確実に機能しなければならない。11. ブレーキ
a. 競技がオーバル形式で行われる場合、すべての車両は有効なリアブレーキシステムを装備し、また、フロントブレーキシステムは完全に取り外されていなければならない。b. 競技がT.T.形式(開催未定・後日告知)で行われる場合、すべての車両は有効な前後ブレーキシステムを装備していなければならない。
c. 足で操作するリアブレーキペダルは車両の右側に位置していなければならない。
12. ホイール
a. すべての車両は、参加するクラスごとに規定されたサイズのホイールを装着していなければならない。b. すべての車両は、19インチ以下のフロントホイールを使用しなければならない。
c. ホイールアクスル(車軸)は鉄製、または車両製造メイカー純正の素材でなければならない。
13. タイヤ
a. すべての車両は、ダートトラックコンペティションタイヤ、ダートトラックパターンの公道用タイヤ、レインタイヤ、グルービングされたロードタイヤなど、レーシングスピードでのダートトラック走行に適したタイヤを装着しなければならない。b. すべての車両において、駆動輪にMXタイヤ、エンデューロタイヤ、パドルタイヤなどに分類される不整地走行用タイヤの使用を禁止する。公道走行可能なブロックタイヤであっても、最終的な出走可否は主催者によって判断される。該当する車両は主催者への事前の問い合わせを推奨する。
c. 安全上の観点から、路面状況に応じた空気圧の調整、トレッド(溝)の追加など、適切なタイヤマネジメントを行うことを強く推奨する。
d. いかなる素材であっても、タイヤにスパイク状の物体を追加することはできない。
14. 外装
a. テールセクション(シートカウル)、ラジエターシュラウドを除く、一切の空力パーツを取り付けることはできない。b. フロントナンバープレートは平面形状を基本とする。
c. パーツ飛散によるトラブルを防ぐため、すべての外装部品は確実に取り付けられなければならない。
15. フェンダー
a. リアフェンダーは、リアタイヤと接触することがないよう、十分なクリアランスをもって取り付けられていなければならない。b. ライトウェイトDTクラス・キッズ/ビジネス/ホリゾンタルDTクラスにおいて、フロントタイヤを覆うダウンタイプのフロントフェンダーは巻き込み防止のため使用不可とする。
c. ミドルウェイトDTクラス・オープンDTクラス・スーパーモトDTクラスにおいて、アップタイプ/ダウンタイプを問わずすべてのフロントフェンダーは、走行中、あるいは転倒時に他車との無用の接触の危険性があるため、完全に取り外さなければならない。
16. ナンバーとナンバープレート
a. すべての競技車両は、外部から容易に判別できるナンバープレートを、フロント1枚と左右各1枚、計3枚取り付けなければならない。b. フルサイズ車両のプレートサイズは縦250mm、横280mm程度を基本とする。
c. ライトウェイトクラス車両のプレートサイズは縦200mm、横250mm程度を基本とする。
d. ナンバープレートの素材は割れにくい樹脂製で長方形平面を基本とし、四隅は丸められていなければならない。
e. メイカー純正形状の外装で同等のスペースを確保できる場合は、それを使用することができる。
f. すべてのナンバーは主催者からの特別の許可がない限りは無地単色とする。
g. すべてのナンバーは外部から容易に判別できるよう、プレート内に可能な限り大きく掲示すること。
h. ナンバープレート背景色とナンバー色を以下のとおり指定する。
(i.) 全クラスレギュラー : 白背景 - 黒ナンバー
(ii.) ダートトラックレース出場経験が1年または10戦に満たない参加者 : 白背景 - 赤ナンバー(※推奨)
(iii.) 1985年以前に製造された車両 : 黒背景 - 白ナンバー (※推奨/任意)
i. 特定の参加者のみが使用可能なナンバーは以下のとおりとする。
(i.) #1 : 前年度の当シリーズグランドチャンピオン
(ii.) #2 - #9 : 過去に当シリーズでグランドチャンピオンを獲得した者、および主催者が特別に使用を許可した者
j. その他の参加者の選択できるナンバーは、以下のとおりとする。
(i.) #10 - #99
(ii.) #10 - #99 に任意のアルファベット1文字(i,wを除く)を付け加えたもの
(iii.) #2 - #9 に任意のアルファベット1文字(i,wを除く)を付け加えたもの
(iv.) #10 - #99にアルファベットO(オー)を付加する場合、3ケタのナンバーとして表示することを許可する(例: #10o → #100, #99o → #990)。
k. 3ケタのナンバーは視認性の観点から主催者が許可する特別の場合(上記i-iv参照)を除き使用を認めない。
l. 固定ナンバーは選手登録と保険の加入申請を行った先着順とし、すでに当該ナンバーが登録されている場合、英文字を付加するか他のナンバーに変更すること。
m. 選手登録を主催者の指定する期間中に完了しなかった者、何らかの事由によりメンバーシップから離籍することとなった者は、その固定ナンバーを失う場合がある。ナンバーリストへの新規登録およびメンバーシップからの登録抹消は、いかなる場合においても主催者の最終判断によってのみ行う。
n. 視認性および美的観点から、各種カラーテープ類などで安直に取り繕われたナンバーの車両は出走を許可しない。
o. フロントナンバープレート上部は、シリーズタイトルロゴおよびタイトルスポンサーロゴの掲示用スペースとなる場合があるため、プレート上端から高さ45mmはベース色または文字色帯の空白とすること。
17. オンボードカメラ・タイム計測用GPSシステムなど
a. オンボードカメラは、走行中誤って脱落することなどのないよう、車両およびヘルメットなどに確実に取り付けられていると主催者が確認した場合のみ使用することができる。b. オンボードカメラで撮影された画像は、公式PRなどに使用する場合、主催者から撮影者に対して無償での提供を要請する場合がある。
c. タイム計測用パーソナルGPSシステムその他の付加的電子デバイスはその使用を一切認めない。使用が認められた場合はペナルティーの対象となる。
[個人装備]
1. ヘルメット
a. すべての競技参加者はレーストラックを走行する場合、必ずヘルメットを正しく装着しなければならない。b. ヘルメットは下記安全基準のいずれかに合致した、オンロード用またはオフロード用フルフェイスタイプのものでなければならない。
i. BSI: 6658 Type A
ii. USA: Snell M2010
iii. United Nations: Regulation ECE 22.05P'
iv. Japan: JIS 8133: 2007
c. 転倒時の迅速な救護活動のため、ヘルメットリムーバー(アシストフード)またはヘルメット緊急脱着システム付き内装を装備したモデルの使用を義務化する。
i. アライヘルメット:エマージェンシータブ装備モデル
ii.ショウエイヘルメット: E.Q.R.S.装備モデルなど
d. すべての競技参加者はレーストラックを走行する場合、シールドまたはゴーグルを使用しなければならない。レーシングスピードでの走行をスタートする時点において、そのいずれかを正しく装着した状態でなくてはならない。
b. ホットシューはつまさきからかかとまでの足裏をすべて覆う形状でなければならない。
c. チタニウム製ホットシューは使用できない。
d. ホットシューには鋭利な部分があってはならない。
e. ホットシューは走行中に脱落することのないよう、シューストラップまたはビスなどで、左足ブーツに確実に固定していなければならない。
b. 2ピーススーツを使用する場合、上下はファスナーなどによって連結されていなければならない。
c. モトクロスウェアを使用する場合、ジャージの裾はパンツの中に完全に入れなければならない。
d. モトクロスウェアを使用する場合、ジャージは手首までを覆う長袖でなければならない。半袖、3/4丈袖のものは使用できない。
b. 市販のオートバイレース用脊椎プロテクターの使用を強く推奨する。
c. 市販のオートバイレース用胸部プロテクターの使用を強く推奨する。
d. アウタータイプのモトクロス用上衣ルーストプロテクターは、脊椎保護の目的を為さないため、単体でのその使用を推奨しない。
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上記内容に関する不明点、個別の詳細については、当サイト右欄の"お問い合わせフォーム"またはEメールにて当方までご連絡ください。
2. ブーツ
a. つまさきからくるぶし以上を完全に覆う、オートバイ乗車用のものでなくてはならない。3. ホットシュー
a. すべての競技参加者はレーストラックを走行する場合、必ず左足にホットシュー(スキッドシュー/鉄スリッパ)を正しく装着していなければならない。b. ホットシューはつまさきからかかとまでの足裏をすべて覆う形状でなければならない。
c. チタニウム製ホットシューは使用できない。
d. ホットシューには鋭利な部分があってはならない。
e. ホットシューは走行中に脱落することのないよう、シューストラップまたはビスなどで、左足ブーツに確実に固定していなければならない。
4. グローブ
a. すべての競技参加者はレーストラックを走行する場合、必ず革製または合成繊維製のオートバイ乗車用グローブを装着していなければならない。5. ライディングスーツ
a. すべての競技参加者はレーストラックを走行する場合、革製またはケブラー製のライディングスーツ、またはモトクロスウェアを着ていなければならない。b. 2ピーススーツを使用する場合、上下はファスナーなどによって連結されていなければならない。
c. モトクロスウェアを使用する場合、ジャージの裾はパンツの中に完全に入れなければならない。
d. モトクロスウェアを使用する場合、ジャージは手首までを覆う長袖でなければならない。半袖、3/4丈袖のものは使用できない。
6. プロテクター
a. すべての競技参加者はレーストラックを走行する場合、膝、肘関節を保護するインナープロテクターを左右とも必ず装着しなければならない。b. 市販のオートバイレース用脊椎プロテクターの使用を強く推奨する。
c. 市販のオートバイレース用胸部プロテクターの使用を強く推奨する。
d. アウタータイプのモトクロス用上衣ルーストプロテクターは、脊椎保護の目的を為さないため、単体でのその使用を推奨しない。
[FEVHOTS™ メンバーシップ関連]
当団体のレース運営とその活動趣旨にそぐわないと主催者が判断する者、当団体の目指す我が国ダートトラック文化の健全な発展を損なう可能性が予見される者は、当団体の主催する全ての関連イベントに参加する権利を主催者の定める期間、完全に停止する。事案によっては当該個人のメンバーシップ剥奪、当団体からの永久追放処分を課す場合もある。個別の事案についての処分理由はプライバシー保護の観点から見解発表しないことを基本原則とするが、持続的発展的で安全なレース開催・イベント運営と参加者の啓蒙のため、一般にその事由を周知する場合がある。
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