2/29/2016

[公式通知] 2016FEVHOTS™におけるUS DUNLOP DT3供給について


FEVHOTS™ではシーズン誕生以来2015年まで、当シリーズにご参加いただくレースコンペティターの皆様を対象に、販売代理店MMJ: MAXXIS MOTORSPORTS JAPAN様のお力添えにより、台湾チェンシン製MAXXIS DTR-1ダートトラックコンペティションタイヤのFEVHOTS™サポート価格での供給を行って参りました。その良好な協力関係のなか、昨シーズン初頭より国内輸入元からMMJへの入荷状況が極めて不安定となり、シーズン終盤に至っては輸入元への交渉の甲斐なくフルサイズフロント用19インチ27.0x7.0 CD3/ライトウェイト用17インチの供給が完全にストップし、当シリーズならびに関連イベントご参加の皆様には多大なご迷惑とご心配をおかけいたしました。

このような昨年の反省を受け、本年2016年よりFEVHOTS™は、参加者の生命・身体の安全にも大きく関わり、レースシーンにおいて文字通り参加者の生命線のひとつであるダートトラックコンペティションタイヤの安定的供給が今後見込めないMAXXISとのサポート関係を解消し、フルサイズ19インチ用タイヤに関しては、US DUNLOP製全米プロダートトラック選手権公認指定の新型タイヤ"DT3(F: 130/80-19・R: 140/80-19)"の独自調達方式に移行することといたします。

上記画像の通り、DT3タイヤは前身モデル"GOOD YEAR/US DUNLOP製EAGLE DT2"タイヤと一見すると寸分違わぬトレッドデザインを持ちますが、内部構造ならびにコンパウンド性能はDT2から一新されているとのことです。AMA/GNCでは、2014年初頭より限定された数名のプロライダーによる実戦でのテスト・性能評価を実施しており、昨年2015年のライマ1/2マイル戦からは参加する全ライダーのDT2→DT3移行が義務付けられました。


US DUNLOP製DT2/DT3ダートトラック専用タイヤと、MAXXIS DTR-1との大きな違いは、第一にその重量です。特にフロントタイヤに関しては、新品状態のDT2/DT3タイヤはMAXXISの60%程度の重量しかありません。このため進入後の繊細なハンドリング操作には大幅な利があると言えます。第二に、強固なサイドウォール剛性とより薄いトレッド面の組み合わせによって、フルバンク時と空転時のタイヤの変形を最大限に利用するダートトラック走法に最適化されたDT2/DT3に対し、MAXXISはその要求される剛性をラバー厚みによってのみ確保するデザインとなっています。また国内ショートトラックシーンでは特に意味を成しませんが、DT2/DT3のフロントトレッドデザインは、1マイル(1,600m)トラックストレート部での200km/hを超す超高速走行において、固有振動数により危険なウォブルが発生しないよう、あえて不規則なブロックサイズで配列されています。

US DUNLOP DT3タイヤはニューヨーク州バッファロー工場にて生産され、大陸を横断しネバダ州の同社保管施設を経て、カリフォルニア州内の当シリーズ指定運輸会社に配送された後、当面は小ロットでの輸送に有利な航空貨物にて、皆様のお手元に納品されます。

コンペティションタイヤにおいて皆様が重視する製造ロットの新旧混在を防ぐため、当方では大量の在庫を抱えることはいたしません。毎月指定する1週間内に皆様よりのオーダーを取りまとめ、都度ごとアメリカへ発注→通常10日程度での国内到着というスタイルで、本国最新の製造分を入手する形といたします。なおコンパウンドに関しては、フロントはF5: ミディアム(旧CD-5相当)・リアはR5:ミディアム(旧CD-5相当)のショートトラック向けのみとなります。レース使用に特化したnonDOTタイヤですので公道不可、タイヤ特性としてもアスファルト舗装路での使用には不向きであろうと思われます。

DT3タイヤの価格には本国でもサポート価格・卸価格は一切存在せず、トップカテゴリーのプロライダーもアマチュアライダーも同じ金額で購入するのが慣例となっています(理由は後述)。FEVHOTS™がご提供する価格もそれにならい、フロント: 155ドル/リア: 170ドル + カリフォルニア州指定運輸会社までの送料が最小輸入単位3本で50ドル程度。それに加えて米国から日本国内の当方までの輸送費・税金・保険代などが最大で同3本200ドル程度となりそうです。

現在輸送費用の詳細を詰めるため最終調整を行っております。まとまり次第初回のオーダーを承りますので、ご所望の皆様は今しばらくお待ちください。

長距離の輸送費用が必要となるため、為替の変動にもよりますがDT3新品価格は27,000円~30,000円/1本となる可能性があります。他種目では十分にあり得る価格帯ですが、これまでのダートトラックレーシングタイヤの新品価格イメージからは少々お高いものとなるでしょう。そのためFEVHOTS™では参加者の皆様のレース費用全体の高騰を抑えることも主催者の重要な責務であるとの考えに至り、新品タイヤ国内導入に加え、以下の付帯制度を準備中です。続けてお読みください。